8日のドル・円は、東京市場では113円36銭から113円67銭まで反発。欧米市場では、113円58銭から113円08銭まで反落し、113円22銭で取引終了。本日9日のドル・円は主に113円台前半で推移か。米国の早期利上げの可能性は高まっていないため、リスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性がある。



8日の米国債券市場で長期債利回りは反発した。2022年における金利引き上げの可能性を巡って長期債などの売りが観測された。報道によると、米連邦準備制度理事会のクラリダ副議長は米ブルッキングス研究所で行った講演で、「FRBが利上げを検討するにはまだ程遠いが、フェデラル・ファンド金利の誘導目標引き上げの条件は2022年末までに達成される可能性がある」との見方を示した。また、米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、米FOXビジネス・ネットワークとのインタビューで「FRBが2022年半ばをめどにテーパリングを終了し、年末までに2回の利上げを実施する」との見通しを示している。



市場参加者の間からは「来年における米利上げが2回にとどまる場合、インフレ抑制の思惑は後退する可能性がある」との声が聞かれている。5日発表の10月雇用統計は総じて強い内容だったが、米FRBは早い時期の利上げに慎重な姿勢を維持している。米国株式にとっては好材料となりそうだが、インフレ見通しは引き続き不透明であり、米長期金利の動向については予断を許さない状態が続くとみられる。