9日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者による早期利上げに慎重な発言を受け、金利安でドルは買いづらい。ただ、高水準が予想される米インフレ指標を見極めようと、ドル売りは縮小しそうだ。



前日海外市場でFRB当局者の発言が注目されるなか、クラリダ副議長が政策金利の引き上げについて慎重な見方を示し、早期引き締めに対する過度な期待は後退。それを受け米10年債利回りは低下し、ドル売り優勢の展開に。ユーロ・ドルは1.16ドル近くに浮上し、ドル・円は一時113円付近に値を下げた。本日アジア市場の取引は日経平均株価の下落で円買いが進んだほか、米金利の先安観によるドル売りで113円を割り込ん

だ。



この後の海外市場では、引き続き金融政策がテーマになりやすい。本日発表のドイツZEW企業景況感指数は前回を下回ると予想され、ユーロ圏経済の減速懸念からユーロ売り・ドル買いの地合いとなりそうだ。一方、今晩もパウエルFRB議長ら当局者の発言が予定され、金融政策に言及する場合にはハト派的な内容となる見通し。ただ、足元の生産者物価指数と消費者物価指数は高水準が見込まれ、根強い利上げ観測がドル売りを抑制しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・19:00 独・11月ZEW景気期待指数(予想:20.0、10月:22.3)

・22:30 米・10月生産者物価指数(前月比予想:+0.6%、9月:+0.5%)

・23:30 パウエル米FRB議長開会あいさつ(FRB、ECB、カナダ中銀合同会議)

・01:35 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁オンライン質疑応答

・03:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁討論会参加