10日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。本日発表の米消費者物価指数(CPI)が予想通り高水準なら、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを見込んだドル買いに振れやすい。ただ、欧米株安で円買いがドルの重石となりそうだ。



前日の米生産者物価指数(PPI)は高水準を維持。この日は米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.15ドル台後半に浮上、ドル・円は113円10銭台から112円後半へ値を下げた。ただ、インフレ高進が意識され、ドル買いに振れやすい。一方、本日アジア市場でNY原油先物(WTI)が1バレル=84ドル台に強含むなか、日本経済への影響を懸念した株売りが先行。全般的にリスク回避的な円買いが、主要通貨を下押しした。



この後の海外市場は米国のインフレ指標を受けた金融政策が焦点。今晩のCPIは前年比+5.9%と、前月の+5.4%を上回ると予想されている。FRB当局者からは早期利上げに慎重な見解が相次ぐものの、インフレ高進は引き締めへの思惑につながり金利高・ドル高が見込まれる。ただ、欧米株安なら円買いが想定され、ドルなど主要通貨の上値を抑える見通し。他方、FRB人事でハト派のブレイナード理事の議長就任への観測も、ドル買いを抑制しよう。



【今日の欧米市場の予定】

・22:30 米・10月消費者物価指数(前年比予想:+5.9%、9月:+5.4%)

・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.0万件、前回:26.9万件)

・24:00 米・9月卸売在庫改定値(前月比予想:+1.1%、速報値:+1.1%)

・04:00 米・10月財政収支(予想:-1830億ドル、20年10月:-2840.71億ドル)