11日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米国のインフレ高進を受けた連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ期待で、ドル買い基調は継続の見通し。ただ、心理的節目の115円を目前に114円台は売り圧力が強まりそうだ。



10日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は31年ぶりの大幅な伸びを示し、前日の生産者物価指数(PPI)と合わせインフレ高進が鮮明になった。FRBは資産買入れの段階的縮小(テーパリング)後の利上げに慎重だが、来年にかけても物価は高止まりの可能性があり早期実施への思惑が浮上。この日はドル買い優勢となり、主要通貨に対して値を上げた。本日アジア市場もその流れを受け継ぎ、対円では114円付近で推移した。



この後の海外市場でも、ドル買いが続くか注目される。英中銀が前週の金融政策委員会(MPC)で政策金利の引き上げを見送ったように、他の主要中銀はタカ派姿勢を弱めるなかFRBの引き締め期待を背景としたドル買いが入りやすい。また、中国恒大集団の経営問題への懸念は弱まり、円売りが主要通貨を押し上げる要因に。ただ、ドル・円に関しては2017年以降に114円台で一段の上昇を阻止されてきた経緯から、売り圧力が観測される。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告

・19:00 欧州委員会経済見通し

・米国ベテランズデー(債券休場。株式、為替、商品は通常取引)