11日のドル・円は、東京市場では113円86銭から114円16銭まで反発。欧米市場では、114円13銭から113円81銭まで下げたが、114円08銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に114円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の高止まりを意識して、リスク選好的なドル買いが大幅に縮小する可能性は低いとみられる。



欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会が公表した予測によると、2021年のインフレ率は2.4%、2022年は2.2%とされており、現在の物価上昇を招いているエネルギー高騰とサプライチェーン問題はいずれ落ち着くと想定されている。一方、欧州中央銀行(ECB)は2022年のインフレ率は目標とする2%に戻ると想定しており、ECBのレーン専務理事(主任エコノミストを兼任)は「家計はインフレが急上昇することを意識しているが、予想中央値では、3年先の見通しに変化はない」と指摘している。



市場参加者の間からは、「ECBは利上げを急がない姿勢を変えていないため、政策金利は2022年末まで変更されない可能性がある」との声が聞かれている。米連邦準備制度理事会(FRB)は2022年に2回程度の利上げを実施するとみられており、ユーロ圏と米国の金利差は拡大することから、ユーロ売り・米ドル買いが大幅に縮小する可能性は低いと予想される。