15日のドル・円は、東京市場では114円05銭から113円76銭まで反落。欧米市場では、113円81銭から114円21銭まで反発し、114円12銭で取引終了。本日16日のドル・円は主に114円台前半で推移か。米長期金利の上昇を意識して、ドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。



15日発表された11月NY連銀製造業景気指数は30.9と予想以上に上昇し、景気回復への期待が広がったことが長期債利回りの上昇につながったようだ。債券利回りの上昇を意識して外為市場ではリスク選好的なドル買い・円売りが観測された。ただ、先週12日に発表された11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は、高インフレに対する消費者の警戒感が高まり、2011年11月以来の低水準となっている。同日の株式市場は強含みとなったが、市場関係者の間からは「米金融当局のインフレ見通しに対する市場の評価は分かれており、長期金利の動向を予測することは難しい」との声が聞かれている。長期金利が1.8%近辺まで上昇するとの見方は少ないものの、インフレ抑制につながる材料は不足している。インフレ見通しに影響を与える新たな材料が提供されない場合、米長期債利回りは1.6%レベルを挟んだ水準で推移し、主要通貨に対するドル高は長続きしない可能性がある。