16日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米小売売上高が予想通り堅調なら早期引き締め観測を背景にドル買いに振れやすい。ただ、先月に付けた114円70銭の年初来高値が意識され、利益確定売りが下押ししそうだ。



前日発表されたNY連銀製造業景気指数が予想を上回る伸びを示し、米10年債利回りを押し上げた。それを受けドル買い優勢となりユーロ・ドルは1.13ドル台半ばに下落、ドル・円は114円20銭台に浮上した。本日アジア市場ではオンラインによる米中首脳会談が注目され、目立った対立が回避されたことからリスク選好的な円売りが先行。米金利は伸び悩んでいるものの、ドル・円はクロス円に追随し114円前半で小幅に値を上げた。



この後の海外市場では、米国の経済指標や当局者発言が材料視される。今晩の小売売上高は強い内容が予想され、景気回復を好感した金利高・ドル高に振れやすい地合い見込まれる。また、連銀総裁による発言機会も予定され、引き締めに関する見解はドル買いの支援要因に。ただ、ドル・円に関しては10月20日に付けた年初来高値の114円70銭が意識されやすい。そのため、114円半ば以上では売り圧力が強まるとみられ、上値は重そうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP改定値(前年比予想:+3.7%、速報値:+3.7%)

・22:30 米・10月小売売上高(前月比予想:+1.3%、9月:+0.7%)

・22:30 米・10月輸入物価指数(前月比予想:+1.0%、9月:+0.4%)

・23:15 米・10月鉱工業生産(前月比予想:+0.8%、9月:-1.3%)

・23:15 米・10月設備稼働率(予想:75.9%、9月:75.2%)

・24:00 米・11月NAHB住宅市場指数(予想:80、10月:80)

・24:00 米・9月企業在庫(前月比予想:+0.6%、8月:+0.6%)

・02:00 米リッチモンド、カンザスシティー、アトランタ各連銀総裁オンライン討論会参加

・05:30 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演

・06:00 米・9月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(8月:+793億ドル)