19日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。好調な米経済指標で連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ期待のドル買いが先行の見通し。ただ、FRB議長人事や米中関係の不透明感が一段のドル買いを抑制しそうだ。



前日発表された米国のフィラデルフィア連銀製造業景気指数や新規雇用保険申請件数など経済指標は強い内容が示された。ただ、米10年債利回りの低下でドル買いは後退し、ユーロ・ドルは1.1370ドル台に浮上し、ドル・円は114円半ばから失速。本日アジア市場では米金利の下げ渋りを受けドル売りは抑制され、ドル・円は114円前半で小幅に値を上げている。原油相場が持ち直し、クロス円の上昇もドル・円をサポートする。



この後の海外市場ではFRB当局者のタカ派的な見解を手がかりに、引き続き早期利上げへの思惑でドル買い基調に振れやすい展開となりそうだ。ただ、近く発表されるFRBの議長人事で来年任期を迎えるパウエル氏に代わり、ハト派急先鋒のブレイナード理事の昇格が取りざたされる。また、米バイデン政権は来年2月に開催される北京オリンピックで外交的ボイコットの可能性を示唆しており、不透明感により一段のドル買いは手控えられよう。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・9月経常収支(8月:+134億ユーロ)

・22:30 カナダ・9月小売売上高(前月比予想:-1.7%、8月:+2.1%)

・24:45 ウォラー米FRB理事講演(経済見通し)

・02:15 クラリダ米FRB副議長オンライン討論会参加(SF連銀主催、金融政策関連)