30日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。新型コロナウイルス・オミクロン株への過度な懸念は和らぎ、円買いはやや後退の見通し。ただ、米金融政策への影響を見極める展開となり、積極的なドル買いは入りづらいだろう。



バイデン米大統領は29日、ホワイトハウスで記者会見し、南アフリカで新たに検出されたコロナ・オミクロン株への冷静な対応を国民に呼びかけた。また、ロックダウン(都市封鎖)措置は検討していないと述べたことで、過度な警戒感はひとまず一服。それを受け米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買いが強まり、ユーロ・ドルは1.12ドル半ばに失速、ドル・円は114円付近に浮上した。ただ、本日アジア市場はやや不安定な地合いで推移した。



この後の海外市場では引き続き変異株の感染状況が注目される。まん延が抑制される見通しになれば欧米株高を背景に円売りが進み、主要通貨を押し上げる展開となりそうだ。一方、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長はオミクロン株に関し「経済と雇用に下振れリスクをもたらす」と議会証言する予定。市場では引き締め加速への思惑が広がるものの、FRBが今後慎重姿勢を強める可能性もあり、積極的なドル買いは抑制されるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・11月失業率(予想:5.4%、10月:5.4%)

・19:00 ユーロ圏・11月消費者物価指数速報値(前年比予想:+4.5%、10月:+4.1%)

・22:30 カナダ・7-9月期GDP(前期比年率予想:+3.3%、4-6月期:-1.1%)

・23:00 米・9月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+1.2%、8月:+1.0%)

・23:00 米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+19.35%、8月:+19.66%)

・23:45 米・11月シカゴ購買部協会景気指数(予想:67.0、10月:68.4)

・24:00 米・11月消費者信頼感指数(予想:110.7、10月:113.8)

・24:00 パウエル米FRB議長とイエレン財務長官が上院銀行委で証言

・24:30 ウィリアムズNY連銀総裁あいさつ(NY連銀イベント)

・03:00 クラリダ米FRB副議長討論会参加(連銀の独立性などについて)