1日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。新型コロナウイルス・オミクロン株への警戒が続き、円買いに振れやすい。半面、米雇用関連統計が堅調なら連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速への思惑でドル売りは後退しそうだ。



前日の取引でオミクロン株の感染状況やワクチンの有効性に関し悲観的な見方が広がり、FRBの金融引き締め期待が弱まるなか一時ドル売り優勢に。しかし、パウエル議長は議会証言で引き締めの加速を検討するべきと発言。また、インフレ高進について従来の「一過性」の認識を改めたことから、利上げ前倒しの見方で一転してドル買いが強まった。本日アジア市場はコロナ変異株への過度な懸念は和らぎ、日本株高で円売りに振れた。



この後の海外市場は、引き続きオミクロン株の行方が注視される。欧州やアジアなどでまん延の可能性が指摘され、安全通貨の円が買われ主要通貨の下押し要因になりやすい。一方、今晩発表の米国のADP統計やISM製造業景気指数など雇用関連指標が注目され、堅調ならFRB議長のタカ派的な見解を後押しする手がかりとなろう。それによる株価の軟調地合いで円買いが予想されるが、米長期金利が持ち直せばドルへの買戻しが見込まれる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・11月製造業PMI改定値(予想:57.6、速報値:57.6)

・18:00 ユーロ圏・11月製造業PMI改定値(予想:58.6、速報値:58.6)

・18:30 英・11月製造業PMI改定値(予想:58.2、速報値:58.2)

・19:00 経済協力開発機構(OECD)世界経済見通し

・22:15 米・11月ADP雇用統計(予想:+52.5万人、10月:+57.1万人)

・23:45 米・11月製造業PMI改定値(予想:59.1、速報値:59.1)

・24:00 米・11月ISM製造業景況指数(予想:61.2、10月:60.8)

・24:00 米・10月建設支出(前月比予想:+0.4%、9月:-0.5%)

・24:00 パウエル米FRB議長とイエレン財務長官が下院金融サービス委で証言

・04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)