17日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米国による対中制裁などが注目され、株安に振れれば円買い先行の見通し。ただ、中銀による予想外のタカ派姿勢を受けた欧州通貨買いが一服すれば、ドル売りは後退しそうだ。



米バイデン政権が中国の複数の機関を輸出禁止対象に追加したほか、ウクライナ問題に関連し対ロ制裁を欧州連合(EU)に対して働きかけるなど地政学リスクが意識されている。前日の取引では米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.1360ドル付近に浮上、ドル・円は113円50銭台に失速した。日銀は金融政策決定会合で緩和政策を維持したが、本日アジア市場もその流れが受け継がれ、やや円買い方向に振れた。



この後の海外市場では欧州通貨の値動きが注目される。16日の英中銀金融政策委員会(MPC)で利上げ、欧州中銀(ECB)でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の来年3月終了など、予想外のタカ派姿勢でポンドとユーロが大幅高となった。ただ、域内での新型コロナウイルスまん延が警戒され、一段の欧州通貨買いは抑制されよう。ドル・円は円買いが先行するものの、連邦準備制度理事会(FRB)の来年の利上げ観測で売りは後退しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 独・12月IFO企業景況感指数(予想:95.3、11月:96.5)

・19:00 ユーロ圏・11月消費者物価指数改定値(前年比予想:+4.9%、速報値:+4.9%)

・03:00 ウォラー米FRB理事討論会参加(経済見通し)