21日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米国のバイデン政策の行方や新型コロナウイルス感染状況が警戒され、ドルは積極的に買いづらい。一方で、前日までの過度なリスク回避ムードは弱まり、円買いは後退しそうだ。



前週開催された欧州中銀(ECB)理事会で複数の当局者がインフレの上振れリスクを認めるべきと主張したことが明らかになり、今後の引き締めを見込んだユーロ買いが優勢に。ユーロ・ドルは1.13ドル付近に強含み、ドル・円は113円30銭台に失速。ただ、本日アジア市場で株式や原油の相場回復を受け前日のリスク回避的な円買いは後退。また、豪準備銀行の議事要旨は想定ほどハト派でなく、豪ドル・円がクロス円をけん引した。



この後の海外市場では重要イベントが予定されておらず、引き続き株価や金利、原油相場が手がかりとなる。バイデン政権が打ち出した1.8兆ドル規模の社会保障などの政策に民主党内で否定的な意見があり、市場では来年の成長鈍化が懸念されている。連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めペースにも影響するため、ドル買いは弱まる可能性があろう。ただ、今晩は株高や原油高でリスク回避の円買いは縮小し、ドルは買戻しが想定される。



【今日の欧米市場の予定】

・22:30 米・7-9月期経常収支(予想:-2060億ドル、4-6月期:-1903億ドル)

・22:30 カナダ・10月小売売上高(前月比予想:+1.0%、9月:-0.6%)

・24:00 ユーロ圏・12月消費者信頼感指数速報値(予想:-8.1、11月:-6.8)