欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米早期利上げ期待も利益確定売りが重石に
前日の取引で米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買いが強まったが、オセアニア通貨を中心に主要通貨が強含みドルを圧迫した。ユーロ・ドルは失速後に1.1340ドル付近に持ち直し、ドル・円は114円前半で伸び悩んだ。本日アジア市場は欧米の休場に伴い材料が乏しく、全般的に狭いレンジ内でのもみ合い。ドルは仲値にかけての買い一巡後に失速したが、アジア株安は限定的となり円買いは抑制された。
この後の海外市場は引き続き小動きとなる見通し。足元で発表された米国の国内総生産(GDP)や新規失業保険申請件数など経済指標は堅調な内容で、成長の加速が示されている。それにより連邦準備制度理事会(FRB)による来年の利上げ時期は前倒しが期待され、金利高が続けばドルは売りづらい。ただ、ドル・円は心理的節目の115円が意識され、前日同様に114円台は断続的な利益確定売りで一段の上昇は想定しにくい。
【今日の欧米市場の予定】
・株式市場休場(クリスマス):米・独・スイス・香港など(英・仏は短縮取引)