■やや強含み、ユーロ圏の金利先高観強まる



先週・今週のユーロ・ドルは、やや強含み。オーストリア中央銀行のホルツマン総裁が「22年はマイナス金利や異例な金融政策からの脱却に徐々に着手することが重要になる」と述べたことを受けて、ユーロ買い・米ドル売りがやや活発となった。しかしながら、年明け後に米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測が台頭し、ユーロ・ドルは1.12ドル台後半まで売られた。欧州各国における新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染急拡大も嫌気された。ただ、1月7日発表の12月米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回ったことから、ユーロ売りは縮小。ユーロ・ドルは1.13ドル台半ばまで戻す展開となった。取引レンジ:1.1272ドル-1.1386ドル。



■伸び悩みか、米国の早期利上げ観測の影響残る



来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。欧州での新型コロナウイルス感染再拡大が深刻化するなか、経済への影響を懸念したユーロ売りに振れやすい展開となりそうだ。一方、米国の12月消費者物価コア指数(CPI)は11月実績を上回る見通し。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げへの思惑が広がり、ユーロ買い・米ドル売りがさらに拡大する可能性は低いとみられる。



予想レンジ:1.1250ドル−1.1400ドル



■堅調推移、欧米株高を意識したユーロ買い強まる



先週・今週のユーロ・円は堅調推移。ロシア軍がウクライナ国境沿いから一部部隊を撤収との報道を受けてユーロを買い戻す動きがみられた。年明け後に米国の早期利上げ観測が強まり、ユーロ買いはやや縮小したが、1月7日発表の12月米雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を大幅に下回ったことから、ユーロ買い・米ドル売りが再び強まり、この影響で、ユーロ・円は131円台前半まで戻す展開となった。取引レンジ:129円20銭−131円60銭。



■下げ渋りか、原油高は支援材料に



来週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州での新型コロナウイルス感染再拡大が深刻化しており、ユーロ圏の11月失業率や11月鉱工業生産が市場予想を下回った場合、ユーロ圏経済への影響を懸念したユーロ売りが強まりそうだ。ただ、欧米諸国の株式相場が底堅い動きとなった場合や原油価格が上昇した場合、リスク選好的な円売りが増える可能性があるため、目先的にユーロ・円相場が円高方向に大きく振れる可能性は低いと予想される。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・10日:11月失業率(10月:7.3%)

・14日:11月鉱工業生産(10月:前月比+1.1%)



予想レンジ:129円50銭−132円00銭