19日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い動きを予想する。ウクライナ情勢の不透明感などで、株安を手がかりとした円買いが先行の見通し。一方で、米引き締め観測で長期金利の上昇基調が継続しており、ドルは下げづらい展開となりそうだ。



ロシアによるウクライナ国境付近への部隊投入で緊張が高まるなか、米バイデン政権は危機感を表明。前日の取引で地政学リスクによる欧米株安で安全通貨買いに振れ、ユーロ・ドルは1.1310ドル台に、ドル・円は114円半ばにそれぞれ値を下げた。本日アジア市場で米10年債利回りは上昇基調を維持し、下げづらい。一方、日経平均株価の大幅続落などで株安を嫌気した円買いが優勢となり、ドルの上昇を抑制する。



この後の海外市場では、引き続き米国の金利や株価が材料視される。前週末に発表された米国の小売売上高や前日のNY連銀製造業景気指数は想定外に低調な内容となり、回復一服が意識されやすい。地政学リスクを警戒した欧米株安なら円買いが見込まれ、主要通貨を下押し。半面、来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け引き締め加速への思惑は続くとみられ、金利高・ドル高の流れならドル・円は114円台を維持しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 南ア・12月消費者物価指数(前年比予想:+5.7%、11月:+5.5%)

・18:00 ユーロ圏・11月経常収支(10月:+181億ユーロ)

・22:30 米・12月住宅着工件数(予想:165.0万戸、11月:167.9万戸)

・22:30 米・12月住宅建設許可件数(予想:170.0万戸、11月:171.7万戸)

・22:30 カナダ・12月消費者物価指数(前年比予想:+4.8%、11月:+4.7%)