20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。



■株式見通し:指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動き

■ワイエイシイ、22/3上方修正 営業利益18億円←16億円

■前場の注目材料:住友精密、3D造形で産業用熱交換器、24年度にも量産





■指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動き



20日の日本株市場は、いったんは自律反発が意識されるものの、引き続き不安定な相場展開が続きそうだ。19日の米国市場はNYダウが339ドル安だった。プロクター・アンド・ギャンブルやバンク・オブ・アメリカ、モルガンスタンレーなどの好決算を好感し買い先行で始まったものの、連邦準備制度理事会(FRB)の早期の急激な金融引き締めへの警戒感がくすぶり、下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の27575円。円相場は1ドル114円30銭台で推移している。



米国市場は弱い値動きとはなったものの、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の大幅な下落に対する自律反発は意識されやすいところだろう。昨日の日経平均は一時900円を超える下落から昨年12月の直近安値を下回り、10月以来の水準まで下落した。下値のめどは見極めづらくなったものの、いったんは10月安値とのボトム形成を見せられるかが注目されそうだ。



とはいえ、米国ではS&P500が上昇トレンドラインの下値支持線として機能していた100日線を割り込んだことから、コロナバブルは終焉したとの見方もされてきた。先行き不透明感から押し目狙いの買いは入りづらく、ヘッジ対応に伴う先物市場でのショートの動きに振らされやすくなるだろう。そのため、指数に振らされにくい材料株などでの短期的な値幅取り狙いの動きのほか、昨日急落したソニーGなどの短期的なリバウンドを狙った商いにとどまりそうである。



また、中小型株については主要な時価総額上位銘柄の弱い値動きが続いているものの、業績面のほか直近IPO銘柄など需給整理が一巡した銘柄などは下げ渋りを見せていることもあり、こちらも目先的なリバウンドを狙った動きは意識されそうだ。金融引き締めのなかで長期的なロング資金の巻き戻しの動きであり、当面は相場の落ち着きどころを探る相場展開は想定しておきたいところだろう。





■ワイエイシイ、22/3上方修正 営業利益18億円←16億円



ワイエイシイ<6298>は2022年3月期業績予想の修正を発表。売上高は300億円から260億円に下方修正したが、営業利益は16億円から18億円に上方修正している。売上高については、受注は好調ではあるものの、世界的なサプライチェーンの停滞により一部部材の納期遅延等により、予想を下回る見込み。利益面については、期初より取り組んでいる業務効率化の施策が功を奏し予想を上回る見込みとなった。あわせ年間配当を24円から36円に増額修正した。





■前場の注目材料



・シカゴ日経先物は上昇(27575、大阪比+55)

・1ドル114.30-40円

・米原油先物は上昇(85.80、+0.97)

・米長期金利は低下

・米国景気の拡大

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い





・住友精密<6355>3D造形で産業用熱交換器、24年度にも量産

・ソディック<6143>放電加工機の生産平準化、タイ増設で在庫確保

・住友鉱<5713>使用済み電池からリチウム再資源化、関東電化と技術確立

・昭和電工<4004>川崎工場で年3万トン増強、液化炭酸ガス・ドライアイス

・トヨタ<7203>きょうも稼働停止、部品調達停滞で4工場5ライン

・曙ブレーキ<7238>中国受注拡大、EV・スポーツ向け攻勢

・ホンダ<7267>米SESと契約、EV用次世代電池開発

・デンソー<6902>中国企業に農建機用発電機事業を譲渡、生産規模が縮小

・エーザイ<4523>脳の健康度チェックアプリ、台湾・香港で発売

・中外製薬<4519>子宮内膜症の痛み数値化、デジタル評価法

・東レ<3402>高分子分離膜モジュール開発、水素を高純度・高効率分離

・ニプロ<8086>米子会社の再編完了、経営管理体制強化





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:50 12月貿易収支(予想:-7876億円、11月:-9556億円)



<海外>

・09:30 豪・12月失業率(予想:4.5%、11月:4.6%)

・09:30 豪・12月雇用者数増減(予想:+6.00万人、11月:+36.61万人)

・10:30 中・1年物ローンプライムレート発表(3.80%に据え置き予想)