17日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)の政策運営による景気への影響は意識されやすい。ただ、金融正常化への期待感は継続し、金利高に振れればドル買いを支えそうだ。



前日発表されたNY連銀製造業景気指数のマイナスを受け、米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、ドル・円は129円付近に失速。一方、ドイツ州議会選挙で与党が連敗する波乱でユーロ・ドルは弱含み、ドル・円を支えた。本日アジア市場は日経平均株価の上昇を受け、株高を好感したリスク選好的な円売りの基調に。また、日銀は現行の金融緩和政策を維持するスタンスを強調し、円売りがドルをはじめ主要通貨を押し上げた。



この後の海外市場は米国の金融政策と景気動向が注目される。今晩発表の小売売上高と鉱工業生産、NAHB住宅市場指数など経済指標は強弱まちまちの内容が予想され、回復持続への思惑が交錯しよう。一方、FRB当局者の間で一段の引き締めに濃淡分かれるなか、パウエル議長は経済紙のインタビューで利上げ幅0.75%への拡大に慎重姿勢を示す見通し。ただ、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け正常化姿勢は変わらず、ドルは売りづらい。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・1-3月期GDP改定値(前年比予想:+5.0%、速報値:+5.0%)

・21:00 ブラード米セントルイス連銀総裁オンライン討論会参加(経済見通しと金融政策)

・21:30 米・4月小売売上高(前月比予想:+1.0%、3月:+0.7%)

・22:15 米・4月鉱工業生産(前月比予想:+0.5%、3月:+0.9%)

・22:15 米・4月設備稼働率(予想:78.5%、3月:78.3%)

・22:15 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁討論会参加(ヘルスケア)

・23:00 米・5月NAHB住宅市場指数(予想:75、4月:77)

・23:00 米・3月企業在庫(前月比予想:+1.9%、2月:+1.5%)

・01:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁対話集会参加

・02:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁講演

・03:00 パウエル米FRB議長インタビュー(米WSJ紙主催イベント)

・03:30 メスター米クリーブランド連銀総裁オンライン討論会冒頭あいさつ

・07:45 エバンス米シカゴ連銀総裁討論会参加(経済見通しと金融政策)