18日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。中国経済の不透明感から欧米株安が予想され、リスク回避の円買いが先行する見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化期待から、ドルへの買いは継続しそうだ。



前日発表された米国の小売売上高の上方修正や強い鉱工業生産を受け、回復持続を好感したドル買いが欧州通貨の重石となった。ドル・円はNY株式市場の堅調地合いでリスク選好の円売りに振れ、129円台で底堅く推移。本日アジア市場は日経平均株価の強含みで、朝方の取引でリスク選好の円売りが主要通貨を押し上げた。しかし、中国の不動産低迷が意識されると米株式先物が下げに転じ、円売り後退で主要通貨は対円で失速した。



この後の海外市場は世界経済の先行きを見極める展開となりそうだ。中国の成長鈍化の影響が懸念され、欧米株安に振れれば円買いが再開しよう。また、欧州中銀(ECB)の大幅利上げ観測が浮上し、前日に続き欧州通貨買いがドルを下押しする可能性も。一方で、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、利上げ幅拡大など引き締め加速への過度な警戒は後退。ただ、パウエルFRB議長は金融正常化の方針を崩しておらず、ドル買い基調は続くとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 南ア・4月消費者物価指数(前年比予想:+5.9%、3月:+5.9%)

・18:00 ユーロ圏・4月消費者物価指数改定値(前年比予想:+7.5%、速報値:+7.5%)

・21:30 米・4月住宅着工件数(予想:175.9万戸、3月:179.3万戸)

・21:30 米・4月住宅建設許可件数(予想:182.0万戸、3月:187.0万戸)

・21:30 カナダ・4月消費者物価指数(前年比予想:+6.7%、3月:+6.7%)

・05:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁オンライン討論会参加(経済見通し)

・G7財務相・中銀総裁会議(ドイツ、20日まで)