19日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米経済指標の低調な内容で株式市場の地合いの悪化が続けば円買いに振れやすい。ただ、米バイデン政権のドル高容認のほか、ドルは安全通貨として引き続き売りづらい展開とみる。



前日発表された米国の住宅関連指標の鈍化と小売り大手の業績悪化が嫌気され、NY株式市場は急激に値を下げた。それを受けドルはリスク回避の円買いで弱含み、ユーロは安全通貨として買われたドルが下押し。本日アジア市場は日経平均株価などアジア主要指数の大幅安で円買いが先行した後、前日低下した米10年債利回りが持ち直し、ドルは対円で127円台から128円台に回復。また、他の主要通貨は対ドルで上昇基調に振れた。



この後の海外市場は米経済指標を見極める展開となりそうだ。今晩の新規失業保険申請件数はやや改善するとみられるが、フィラデルフィア連銀製造業景況指数と中古住宅販売件数、景気先行指数はいずれも前回から鈍化の見通し。連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速による景気への影響が懸念されるなか、ドル売りが見込まれる。一方、イエレン米財務長官はドルを安全な逃避先とし、ドル高容認とみられる発言から売りづらい面もある。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・3月経常収支(2月:+208億ユーロ)

・20:30 欧州中央銀行(ECB)4月理事会議事要旨

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:20.0万件、前回:20.3万件)

・21:30 米・5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:15.0、4月:17.6)

・22:00台 南ア中銀が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)

・23:00 米・4月中古住宅販売件数(予想:565万戸、3月:577万戸)

・23:00 米・4月景気先行指数(前月比予想:0.0%、3月:+0.3%)

・05:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁討論会参加(インフレ関連)