1日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米バイデン政権のインフレ抑止の方針から連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めに思惑が広がり、金利高・ドル高の流れ。ただ、欧米株安に振れれば、円買いがドルの重石となりそうだ。



前日発表された米経済指標は消費者信頼感指数や住宅関連統計がおおむね予想を上回り、回復持続への思惑から米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買いが強まった。ユーロ・ドルは1.0670ドル台に失速し、ドル・円は128円90銭付近に浮上。本日アジア市場も米金利高に振れ、ドル・円は約2週間ぶりに129円台に浮上した。一方、中国・上海でのロックダウン解除を受け、経済の持ち直しを期待した円売りが主要通貨を支えた。



この後の海外市場は、主要中銀の政策姿勢がテーマ。米バイデン政権はインフレ抑止の意向に変わりはなく、FRBは目先も引き締め方針を堅持するとの見方から、金利先高観でドル買いに振れやすい。ただ、欧州中銀(ECB)の早期引き締め観測が続き、ドルの上昇を抑制する要因となろう。一方、各国中銀のタカ派的なスタンスで株安に振れれば、リスク回避の円買いが想定される。ドルは利益確定売りも見込まれ一段の上昇は阻止されるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・5月製造業PMI改定値(予想:54.4、速報値:54.4)

・17:30 英・5月製造業PMI改定値(予想:54.6、速報値:54.6)

・18:00 ユーロ圏・4月失業率(予想:6.8%、3月:6.8%)

・22:45 米・5月製造業PMI改定値(予想:57.5、速報値:57.5)

・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.50%引き上げ予想)

・23:00 米・5月ISM製造業景況指数(予想:55.0、4月:55.4)

・23:00 米・4月JOLT求人件数(予想:1140.0万件、3月:1154.9万件)

・23:00 米・4月建設支出(前月比予想:+0.6%、3月:+0.1%)

・24:30 ウィリアムズNY連銀総裁あいさつ

・02:00 ブラード米セントルイス連銀総裁討論会参加(経済と政策の見通し)

・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)公表

・米連邦準備制度理事会(FRB)がバランスシート縮小開始