8日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めと日銀の異次元緩和で、政策の違いを背景にドル高・円安が続く見通し。ただ、ドルは高値警戒感により一段の上昇は抑制される可能性があろう。



前日の取引で米インフレ高進の一服に思惑が広がり、米10年債利回りの低下を受けドル売りに振れた。ユーロ・ドルは1.06ドル半ばから1.07ドル台に上昇、ドル・円は133円付近から132円前半に失速。ただ、本日アジア市場は米金利が引き続き低水準で推移したが、ドル・円は仲値にかけて国内勢による買いが強まった。また、仕掛け的なドル買いも加わり節目の133円を上抜け、20年ぶり高値圏となる133円20銭に一時浮上した。



この後の海外市場は米金利の動向が手がかりとなろう。ドル・円は午前中に133円をブレイクしており、134円を目指す展開に。また、原油相場の高止まりや日銀による異次元緩和の継続でクロス円は上昇基調に振れ、ドル・円を支える見通し。ただ、経済協力開発機構(OECD)の世界経済見通しは前日の世界銀行に続き下方修正が予想され、米金利が失速すればドルは追随。足元では高値警戒感が広がり、一段の買いは慎重になるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:30 英・5月建設業PMI(予想:56.6、4月:58.2)

・18:00 ユーロ圏・1-3月期GDP確定値(前年比予想:+5.1%、改定値:+5.1%)

・18:00 経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通し公表

・23:00 米・4月卸売在庫改定値(前月比予想:+2.1%、速報値:+2.1%)

・02:00 米財務省・10年債入札