■NY株式:NYダウ269ドル安、成長鈍化を警戒



米国株式市場は反落。ダウ平均は269.24ドル安の32910.90ドル、ナスダックは88.96ポイント安の12086.27で取引を終了した。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の見通しを大幅に引き下げたことを背景に、成長鈍化を警戒した売りに寄り付き後、下落。また、10年債利回りが再び3%台に達し、金利の上昇も重しとなった。さらに、天然ガス、原油価格の上昇でインフレ高進への警戒も強まり、主要株式指数をさらに押し下げた。セクター別では、運輸や半導体・同製造装置が下落した一方で、自動車・自動車部品が小幅高。



石油メーカーのエクソンモービル(XOM)は原油高で収益拡大期待が強まり買われ一時過去最高値を更新した。バイオのノババックス(NVAX)は食品医薬品局(FDA)が同社製コロナワクチンの緊急使用を認める方向であることが明らかになり上昇。同業のモデルナ(MRNA)は開発中の新型コロナオミクロン変異株に特化したワクチンの治験で良好な結果を発表し上昇した。また、食品会社のキャンベルスープ(CPB)は楽観的な見通しが好感され、上昇。動画配信のロク(ROKU)は同業ネットフリックス(NFLX)による買収の可能性が報じられ、買われた。一方で、住宅建設会社のKBホーム(KBH)やDRホートン(DHI)、レナー(LEN)などはアナリストのセクターの投資判断引き下げで、売られた。また、オンライン金融サービスを提供するチャールズ・シュワブ(SCHW)やロビンフッド(HOOD)などは、証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長が市場取引規制の改革の可能性を指摘したため、警戒感から売られ下落。



OECDはウクライナ戦争を理由に2022年度の世界経済の成長見通しを前回から大幅に引き下げ3%とした。



Horiko Capital Management LLC





■NY為替:米長期金利反発でドル買い強まる、ドル・円は一時134円47銭



8日のニューヨーク外為市場でドル・円は134円47銭まで上昇後、133円62銭まで反落し、134円29銭で引けた。米10年債利回りの上昇で、日米金利差拡大観測を受けたドル買い・円売りに一段と拍車がかかった。株安に連れたリスク回避の円買いに一時伸び悩むも底堅い展開となった。



ユーロ・ドルは1.0748ドルへ上昇後、1.0712ドルまで反落し、1.0714ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の早期利上げを織り込むユーロ買いに拍車がかかった。ユーロ・円は144円25銭へ上昇後、143円50銭まで反落。ポンド・ドルは1.2521ドルへ弱含んだのち1.2565ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9731フランまで下落後、0.9787フランまで反発。





■NY原油:大幅高で122.11ドル、供給不足を警戒した買いが入る



NY原油先物7月限は大幅高(NYMEX原油7月限終値:122.11 ↑2.70)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+2.70ドルの122.11ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは119.30ドル-123.18ドル。アジア市場の序盤で119.30ドルまで下げたが、その後反転し、ロンドン市場で121ドル台まで買われた。ニューヨーク市場の序盤で119.44ドルまで反落したが、供給不安を警戒した買いが入ったことで一時123.18ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引では122ドル台で推移。





■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  35.89ドル   -0.46ドル(-1.27%)

モルガン・スタンレー(MS) 83.20ドル   -2.13ドル(-2.50%)

ゴールドマン・サックス(GS)314.68ドル  -6.83ドル(-2.12%)

インテル(INTC)        41.23ドル   -2.30ドル(-5.28%)

アップル(AAPL)        147.96ドル  -0.75ドル(-0.50%)

アルファベット(GOOG)    2344.76ドル +0.17ドル(+0.01%)

フェイスブック(FB)     196.64ドル  +0.99ドル(+0.51%)

キャタピラー(CAT)      229.80ドル  +2.70ドル(+1.19%)

アルコア(AA)         62.28ドル   -3.23ドル(-4.93%)

ウォルマート(WMT)      122.30ドル  -1.07ドル(-0.87%)