9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めと日銀の異次元緩和で政策差を材料視したドル高・円安が続く。ただ、主要中銀の引き締めで株安に振れれば、円買いが重石となりそうだ。



前日は日米中銀の政策スタンスの違いが材料視され、米10年債利回りの上昇を手がかりにドル・円は134円半ばに浮上。一方、堅調な独10年債利回りに追随してユーロ・ドルは1.07ドル半ばに、ユーロ・円は144円前半に値を上げた。本日アジア市場でドル・円は134円半ばに上昇した後、米金利の失速によるドル売りで133円台に下げる場面もあった。足元はドルとユーロの上昇と円の下落が交錯し、全般的に方向感は乏しい。



この後の海外市場は主要中銀の金融政策がテーマ。欧州中銀(ECB)理事会で7月利上げへの言及が注目されるなか、慎重姿勢なら期待先行で強含んだユーロは下げに転じる見通し。一方、ドルはそれにより押し上げられ、ドル・円は135円を目指す展開となりそうだ。ただ、明日の米消費者物価指数(CPI)でコア指数の鈍化が予想され、金利が失速すればドルの上値を抑制。また、世界的な引き締めで株安に振れ、円買いが強まる可能性もあろう。



【今日の欧米市場の予定】

・20:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.00%に据え置き予想)

・21:30 ラガルドECB総裁会見

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:20.7万件、前回:20.0万件)

・02:00 米財務省・30年債入札