10日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。今晩発表の米消費者物価指数(CPI)は高水準に変わりはなく、引き締め加速への思惑でドル買い地合いは継続。ただ、世界的な株安に振れれば円買いが強まり、ドルの重石となろう。

前日開催された欧州中銀(ECB)理事会で7月0.25%利上げの方針が好感され、ユーロ・ドルは一時1.0770ドル台に浮上。しかし、その後は域内経済の成長鈍化が懸念され、ユーロは一転して売り優勢に。本日アジア市場は主要中銀による金融引き締めを受け日経平均株価などアジアの主要指数はおおむね弱含み、リスク回避的な円買いが先行。そうしたなか、ドル・円は133円台では割安感から買戻しが入り、小幅に値を戻した。

この後の海外市場は米CPIが注目される。市場では前年比+8.2%と、4月の+8.3%からやや鈍化すると予想されている。ただ、高水準に変わりはなく、連邦準備制度理事会(FRB)は来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で一段のタカ派姿勢に傾く可能性から金利高・ドル高に振れやすい。また、景気の減速懸念も強まるとみられ、週末に向け欧米市場は株売りが見込まれる。そのためリスク回避的な円買いがドルなど主要通貨を圧迫しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・5月消費者物価指数(前年比予想:+8.2%、4月:+8.3%)
・21:30 カナダ・5月失業率(予想:5.2%、4月:5.2%)
・23:00 米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:58.2、5月:58.4)
・03:00 米・5月財政収支(予想:-1365億ドル、21年5月:-1319.53億ドル)