■下落、ECBは段階的な金融引き締めの意向



今週のユーロ・ドルは一時1.0506ドルまで下落した。欧州中央銀行(ECB)は理事会で政策金利を据え置いたものの、次回7月会合で0.25ポイント利上げに着手する計画を発表。ラガルドECB総裁の「インフレの中期見通しが現状または悪化した場合、大幅利上げも」との発言もあり、ユーロ買いが強まった。しかし、その後、ラガルド総裁が「あくまでも段階的な引き締めを推進」としたほか、米引き締めペース加速観測によるドル買いもあり、ユーロ売り・米ドル買いが活発となった。取引レンジ:1.0506ドル-1.0774ドル。



■もみ合いか、ECBによる金融正常化への期待残る



来週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は次回7月開催の理事会で0.25ポイント幅の利上げを計画しており、9月には0.5ポイント幅の追加利上げを検討していることから、金融正常化への期待でユーロは売りづらい展開に。一方、6月14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.50ポイントの利上げが織り込まれているが、9月以降も利上げ継続の可能性が高いことが示された場合、ユーロ買い・米ドル売りは抑制される可能性がある。



予想レンジ:1.0450ドル−1.0650ドル



■強含み、ECBは7月に利上げ開始へ



今週のユーロ・円は強含み。欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、量的緩和終了や利上げ開始の方針を発表するとの観測からユーロ買いが先行した。日本とユーロ圏の金利差拡大を想定したユーロ買い・円売りも観測された。ECBは7月の0.25ポイント利上げ方針を決定したが、利益確定とみられるユーロ売り・円買いが広がった。10日の欧米市場で主要国の株価指数が下落したことも嫌気され、ユーロ・円は140円台に反落した。取引レンジ:139円84銭−144円25銭。



■もみ合いか、日欧金利差拡大の思惑残る



来週のユーロ・円はもみ合いか、欧州中央銀行(ECB)は次回7月の会合で0.25ポイントの利上げを実施する計画を提示しており、金融正常化の推進を期待したユーロ買いが入りやすい。一方、日本銀行は現行の金融緩和策を今後も維持する方針を示し、ユーロ買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。ただ、ユーロ高・円安が急速に進行しており、ユーロ買いの過熱感から調整が入る余地はありそうだ。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・15日:4月鉱工業生産(3月:前月比-1.8%)



予想レンジ:140円00銭−143円00銭