欧州中央銀行(ECB)が金融引き締め開始を発表したため欧州債券市場では流動性の問題から混乱が目立つ。特にイタリアなどの国債の売却が進み、ドイツ連邦債との利回り格差が広がった。これに対処するためECBは緊急会合を開催。声明を発表し、

「パンデミックによる虚弱性が残っている」とし、「新たな危機対応措置の承認準備をスタッフに指示」「ECB、PEPP再投資に柔軟性を適用する」とした。アイルランド中銀のマクルーフ総裁は「一部は追加利上げに関するECBの文言を間違って解釈している」と述べた。



ECBの対策を受けて、ドイツとイタリアの10年債利回り格差は30ベーシスポイントから21べーシスポイントに縮小。



域内債券市場の流動性への懸念にユーロ売りが優勢となり、ユーロ・ドルは1.0495ドルから1.0403ドルまで下落した。ユーロ・円は140円80銭から140円06銭まで下落。ユーロ・ポンドは0.8644ポンドから0.8615ポンドまで下落した。



米国では、住宅ローン担保証券(MBS)市場以外に流動性への懸念はまだ浮上していない。しかし、今後問題となる可能性は警戒される。FRBが0.75%の利上げを最後の行った1994年には、カリフォルニア州のオレンジ郡が破たんした。