17日の欧米外為市場では、ドル・円の底堅い値動きを予想する。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はタカ派姿勢を崩さないとみられ、金利高・ドル高に振れやすい。また、日銀の緩和政策維持を受け、円売りがドルを押し上げる可能性がろう。



前日の取引で米10年債利回りの急激な低下でドル売り優勢となり、ユーロ・ドルは一時1.06ドル付近に浮上。一方、世界経済の減速懸念でNY株式市場は大幅安に振れ、リスク回避の円買いでドル・円は131円半ばに急落する場面もあった。本日アジア市場は日銀の金融政策決定会合が注目され、現行の異次元緩和維持が発表されると強い円売りでドル・円は133円20銭台から134円60銭台まで急伸し、失速後も底堅い値動きが続いた。



この後の海外市場は各国中銀の金融政策やその影響が注目される。今晩発表の米経済指標が前日同様、予想外に低調な内容なら株安に振れ、リスク回避ムードが広がるだろう。ただ、パウエル米FRB議長は40年ぶりの高水準となったインフレ抑止のため引き締め方針を堅持するとみられ、金利高・ドル高に変わりはない。また、欧米市場は本日の日銀の政策決定を織り込む見通しで円は売られ、主要通貨は対円で押し上げられる展開となりそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数改定値(前年比予想:+8.1%、速報値:+8.1%)

・22:15 米・5月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、4月:+1.1%)

・22:15 米・5月設備稼働率(予想:79.2%、4月:79.0%)

・23:00 米・5月景気先行指数(前月比予想:-0.4%、4月:-0.3%)