■伸び悩み、ECBは急速な金融引き締めには慎重



今週のユーロ・ドルは伸び悩み。欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めにもとづく新たな債務危機回避の手段を創設する計画を発表したため、リスク回避的なユーロ売りが優勢となった。米国経済の大幅な減速を警戒してユーロ買い・米ドル売りが一時優勢となったが、ECBは急速な金融引き締めには慎重な立場であることから、ユーロ買い・米ドル売りは週末前に縮小した。取引レンジ:1.0359ドル-1.0601ドル。



■もみ合いか、リスク選好的なユーロ買い拡大の可能性低い



来週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は7月の0.25%利上げや9月のマイナス金利解除の方針。ただ、臨時総会で発表した国債利回りの格差拡大を抑える政策の効果は不透明。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は7月以降も金融引き締めを維持する方針であり、ユーロ買い・米ドル売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。



予想レンジ:1.0350ドル−1.0650ドル



■強含み、ECBは7月に利上げ開始へ



今週のユーロ・円は強含み。。米連邦準備制度理事会(FRB)の0.75ポイント追加利上げに続いて、スイス中央銀行も予想外の利上げを決定したことで世界的に株安が広がり、リスク回避的なユーロ売り・円買いが強まった。しかしながら、日本銀行は17日開催の金融政策決定会合で現行の金融政策を維持することを決定し、米ドル・円相場が円安方向に振れたことから、ユーロ・円の取引でもユーロ買いが優勢となった。売りになった。欧州中央銀行(ECB)理事会に向けて、量的緩和終了や利上げ開始の方針を発表するとの観測からユーロ買いが先行した。日本とユーロ圏の金利差拡大を想定したユーロ買い・円売りも観測された。ECBは7月の0.25ポイント利上げ方針を決定したが、利益確定とみられるユーロ売り・円買いが広がった。10日の欧米市場で主要国の株価指数が下落したことも嫌気され、ユーロ・円は140円台に反落した。取引レンジ:139円84銭−144円25銭。



■もみ合いか、世界経済の減速懸念は払しょくされず



来週のユーロ・円はもみ合いか、日本銀行の金融緩和継続を受けて円売り基調に振れやすい半面、世界経済の減速懸念から安全通貨の円への買いが見込まれる。一方、欧州中央銀行(ECB)は9月末までにマイナス金利解除の方針で、ユーロは売りづらい。ただ、臨時総会で決定した国債利回りの格差拡大を抑える政策の効果は不透明で、ユーロ買いを抑制する可能性があろう。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・23日:6月S&Pグローバル製造業PMI(5月:54.6)

・23日:6月S&Pグローバルサービス業PMI(5月:56.1)



予想レンジ:140円00銭−143円00銭