21日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。明日予定されるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を前に、ドル買いは限定的の見通し。一方、日銀の緩和政策堅持で、引き続き円売り圧力がドルを支えそうだ。



黒田東彦日銀総裁は前日、岸田文雄首相との会談後、為替の動向に注視しながら政府と連携し適切に対応すると発言し短期的な円買い材料となった。ただ、円売り圧力は根強く、ドル・円は134円半ばに下落後は135円10銭台に持ち直している。ユーロ・ドルの上げ渋りも、ドル・円の支援要因に。本日アジア市場は日銀の緩和政策堅持を背景とした円売り圧力で主要通貨は対円で下げづらく、ドル・円はおおむね135円台を維持した。



この後の海外市場は欧州通貨が注目されやすい。ラガルド欧州中銀(ECB)総裁は7月と9月の利上げに前向きなスタンスを維持しており、ユーロ・ドルは下げづらくドル・円をやや下押しする見通し。また、明日予定されるパウエル米FRB議長の議会証言で、景気に配慮した見解が示されるかを見極める展開となりそうだ。ドル・円は15日に付けた135円60銭が高値メドで135円台は売りが出やすいが、円売り圧力で底堅さは維持されるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・4月経常収支(3月:-16億ユーロ)

・21:30 米・5月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.47、4月:0.47)

・21:30 カナダ・4月小売売上高(前月比予想:+0.8%、3月:0.0%)

・23:00 米・5月中古住宅販売件数(予想:540万戸、4月:561万戸)

・01:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演

・04:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演