■強含み、米国経済の大幅減速を警戒した相場展開に



今週のユーロ・ドルは強含み。スロバキア中央銀行のカジミール総裁が「9月の0.50ポイント利上げは極めてあり得る」と発言したことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が上院開催の公聴会で「大規模な金融引き締めが原因で経済が景気後退に陥る可能性を意図しないが、もちろんあり得る」と述べたことから、ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。ただ、パウエル議長は23日に開かれた下院の公聴会で米景気後退の必然性はないと否定したことから、ユーロ買いはやや縮小した。取引レンジ:1.0463ドル-1.0606ドル。



■もみ合いか、欧米インフレ指標を見極める展開



来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)は7月の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.75ポイントの追加利上げを検討しており、5月PCEコア価格指数が高水準ならユーロ売り・米ドル買いが強まりそうだ。一方、欧州中央銀行(ECB)の7月と9月の利上げが期待されるなか、7月1日発表のユーロ圏消費者物価指数が強い内容ならユーロ買いに振れやすく、ユーロ安ドル高を抑制しそうだ。



予想レンジ:1.0450ドル−1.0650ドル



■強含み、ECBによる利上げペース加速の思惑も



今週のユーロ・円は強含み。日本銀行による大規模金融緩和策を受けた円売りが続いたほか、欧州中央銀行(ECB)の利上げペース加速観測もみられ、ユーロ買い・円売りが一段と強まった。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)の議会証言を受けて、インフレ高進に対する世界的な金融引き締めによる景気後退入りへの懸念は続き、欧米の6月PMI速報値も悪化したことでリスク選好的なユーロ買い・円売りはやや縮小した。取引レンジ:139円84銭−144円25銭。



■底堅い動きか、日欧金利差拡大の思惑残る



来週のユーロ・円は底堅い値動きか。欧州中央銀行(ECB)の7月と9月の利上げが期待され、7月1日発表のユーロ圏消費者物価指数が堅調ならユーロ買い要因となりそうだ。また、当局者はタカ派姿勢を崩さないとみられ、ユーロは売りづらい地合いが続く見通し。一方、日本銀行は引き続き現行の緩和的な金融政策を堅持するとみられ、リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・6月30日:5月失業率(4月:8.7%)

・7月1日:6月消費者物価コア指数(5月:前年比+3.8%)



予想レンジ:141円50銭−144円00銭