29日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。日米金融政策の違いを背景としたドル買い・円売りで、下げづらい展開となりそうだ。また、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が注目され、金利高・ドル高の要因になりやすい。



前日の取引で米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買い優勢となり、ドル・円は136円台に再浮上。一方、月末・四半期末のフローが膨らみ、ユーロ・ドルは1.05ドル付近まで値を下げた。本日アジア市場は米金利安でドルは売られているが、黒田東彦日銀総裁が引き続き異次元緩和継続の方針を示したことから円売り安心感が広がった。株安は嫌気されるものの、クロス円は堅調地合いに振れ、ドル・円は136円台に値を戻した。



この後の海外市場は日米金融政策の方向性の違いが材料視され、ドル・円は下げづらい展開となりそうだ。今晩発表の米国内総生産(GDP)確定値の低調な内容や足元の高値警戒感はドルの下押し要因になりやすい。ただ、FRB当局者の発言機会が予定され、パウエル議長はインフレ高進の抑止を最優先する姿勢を強調する見通し。来月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けタカ派姿勢が示されれば、ドル・円は137円台を目指す値動きとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・5月マネーサプライM3(前年比予想:+5.8%、4月:+6.0%)

・18:00 ユーロ圏・6月景況感指数(予想:103.0、5月:105.0)

・21:00 独・6月消費者物価指数速報値(前年比予想:+7.9%、5月:+7.9%)

・21:30 米・1-3月期GDP確定値(前期比年率予想:-1.5%、改定値:-1.5%)

・22:00 パウエル米FRB議長がパネル討論会参加(※ECBフォーラム)

・22:30 ラガルドECB総裁、ベイリー英中銀総裁、FRB議長がパネル討論会参加(※)

・24:30 メスター米クリーブランド連銀総裁がパネル討論会参加(※)

・02:05 ブラード米セントルイス連銀総裁オンラインイベント冒頭発言(事前収録)

・北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(30日まで)