13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。





■株式見通し:全般こう着のなか、業績を手掛かりとした個別物色の動き

■東宝、 1Q営業利益 142億円、自社株取得枠設定

■前場の注目材料:シンフォニア、半導体関連機器の生産倍増、3拠点に70億円投資





■全般こう着のなか、業績を手掛かりとした個別物色の動き



13日の日本株市場は、前日の下落に対する自律反発が意識されるものの、次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが192ドル安だった。新型コロナ感染拡大を受けた中国・上海の都市封鎖による景気減速懸念のほか、13日の消費者物価指数(CPI)発表を控えた警戒から売り優勢の展開。CPIに関連した観測報道を受けて、NYダウの下落幅は一時300ドルを超える場面も見られ、ナスダックは続落で25日線を割り込んだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の26435円。円相場は1ドル136円80銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。もっとも、前日に500円近く下落した買い戻しの動きが中心であるため、リバランスの動きが一巡した後は、次第にこう着感が強まることになりそうだ。とはいえ、NYダウは一時300ドル安を見せるなど、CPIについては相当織り込まれていると考えられる。また、SOX指数は小幅に上昇しており、減速懸念から売られていた半導体株の一角にはリスクを取る動きも見られており、下値の堅さは意識されよう。



日中は上海やハンセン指数の動向を睨みながらの展開になるほか、グローベックスの米株先物の動きにも関心が集まりやすく、大きく変動する局面においては、先物主導による仕掛け的な動きに向かわせそうだ。特に昨日の東証プライムの出来高は10億株程度と薄商いであり、本日も商いは膨らみづらい状況と考えられ、短期の仕掛け的な動きに過剰に反応しやすい面もある。下へのバイアスが強まる局面においては、その後のショートカバーを狙った押し目を狙いたいところである。



物色としては、昨日は指数インパクトの大きい値がさ株が総じて軟調だったことで指数の重荷となっていた。主力処が底堅い値動きを見せてくるようであれば、リバウンド狙いの動きに向かわせやすい。また、ナスダックの25日線割れにより中小型株は手掛けづらいだろうが、半導体株の一角には見直しの動きが意識されそうだ。また、決算発表が徐々に増えてきているなか、通期見通しを上方修正してくる動きも散見されており、業績を手掛かりとした個別物色の動きも強まることになろう。





■東宝、 1Q営業利益 142億円、自社株取得枠設定



東宝<9602>が発表した第1四半期業績は、営業収入が618.65億円、営業利益は142.73億円(前年同期は105億円)だった。コンセンサス(134億円程度)を上回る。「名探偵コナンハロウィンの花嫁」「シン・ウルトラマン」等のヒット作品が業績に寄与した。あわせて100万株、60億円上限の自社株取得枠設定(発行済みの0.57%)を発表している。





■前場の注目材料



・シカゴ日経先物は上昇(26435、大阪比+155)

・SOX指数は上昇(2558.17、+4.49)

・米長期金利は低下

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を長期化





・シンフォニア<6507>半導体関連機器の生産倍増、3拠点に70億円投資

・住友重<6302>中国依存引き下げ、東南アに射出成形機の組立工場

・NTT<9432>日米間に350Tbps海底通信ケーブル、NTTなど3社月内に新事業会社

・パナHD<6752>ベトナム電設資材3.5倍、30年度500億円事業に拡大

・三菱商事<8058>ペルーで銅精鉱生産開始、自動運転重機を導入

・双日<2768>家庭用蓄電池システム販売参入、台湾社と代理店契約

・ローム<6963>中国新興と提携、車載機器向け回路開発

・グンゼ<3002>30年めどフィルム工場で廃プラゼロ、滋賀・守山で先行、世界展開へ

・帝人<3401>富士通とリサイクル素材の環境価値化基盤構築へ、共同プロ開始

・大正薬HD<4581>宇宙日本食「リポビタンゼリー」、ISSの長期ミッション搭載品選定





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・特になし



<海外>

・時間未定 中・6月輸出(前年比予想:+12.5%、5月:+16.9%)

・時間未定 中・6月輸入(前年比予想:+4.0%、5月:+4.1%)

・11:00 NZ準備銀行が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)