13日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日米中銀による金融政策の方向性の違いからドル買い・円売り基調は継続。ただ、米インフレ指標は堅調で引き締め加速が期待され、株価が不安定なら円買いがドル高を抑制しそうだ。



鈴木俊一財務相は前日、イエレン米財務長官との会談で最近の急速な円安の進行を憂慮していると伝えたと報じられ、やや円買いに振れた。その後は米10年債利回りの低下で、ドル・円は一時136円半ばまで値を下げた。ただ、本日アジア市場で、日経平均株価の堅調地合いにより日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。また、日米金利差に着目した取引でドル買い・円売りが再開し、ドル・円は137円台に戻している。



この後の海外市場は米インフレが焦点。今晩発表の6月消費者物価指数は前年比+8.8%と、5月の+8.6%の伸びを上回ると予想されている。それを受け、連邦準備制度理事会(FRB)は今月26-27日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けタカ派姿勢を強めるとの見方から金利高・ドル高に振れやすい。ただ、リセッション懸念が広がるなか、本日のCPIが強い内容ならスタグフレーションが警戒され、円買いがドルの一段の上昇を抑えそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・5月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、4月:+0.4%)

・21:30 米・6月消費者物価指数(前年比予想:+8.8%、5月:+8.6%)

・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(0.75ポイント引き上げ予想)

・02:00 米財務省・30年債入札

・03:00 米・6月財政収支(予想:-750.00億ドル、21年6月:-1741.61億ドル)

・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

・バイデン大統領中東歴訪(イスラエル、ヨルダン川西岸、サウジ、16日まで)