14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日米金利差に着目したドル買い・円売りの流れが続く。ただ、米インフレ長期化観測も連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げへの期待は一服し、ドルの一段の上昇を抑制しそうだ。



前日発表された消費者物価指数(CPI)は前年比+9.1%と、前月や市場予想を上回る強い内容となった。それを受け、今月26-27日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が0.75%から1.00%に拡大されるとの観測から、米金利高の場面でドル・円は137円80銭台に浮上。本日アジア市場で連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め加速への期待感から、ドルは上昇基調を維持。対円では1998年以来となる138円台に水準を切り上げた。



この後の海外市場は米金融政策への思惑が交錯しよう。今晩発表の新規失業保険申請件数は前週より弱ければ、リセッションへの警戒感が広がりやすい。一方、生産者物価指数(PPI)は高水準が予想されるものの、想定内の内容なら大幅利上げへの期待は抑制され、ドル買いは限定的となろう。日米中銀による金融政策の方向性の違いによるドル買い・円売りでドル・円は上昇基調を維持するものの、足元は高値警戒感もあり一段の買いを弱めそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 欧州委員会夏季経済予測

・21:30 米・6月生産者物価指数(前月比予想:+0.8%、5月:+0.8%)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:23.5万件)

・24:00 ウォラー米FRB理事討論会参加(経済見通し)