21日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。欧州中銀(ECB)の引き締めが予想され、ドルへの下押し圧力になりやすい。一方、日銀金融政策決定会合で緩和政策の継続が示され、日米金利差重視の取引でドルは下げづらいだろう。



前日はロシア産天然ガスのユーロ圏への供給不足が不安視されたほかイタリアの政治情勢に不透明感が広がり、ユーロ・ドルは1.01ドル半ばに失速、ドル・円は138円台を維持した。本日アジア市場で米10年債利回りはじり安となり、ドル買いは入りづらい展開。前日売られたユーロ・ドルは徐々に持ち直し、ドル・円はやや失速。ただ、日銀は金融政策決定会合での討議を踏まえ緩和政策の継続を決め、やや円売りに振れた。



この後の海外市場はECBの政策決定が注目される。今晩開催の理事会で2011年以来11年ぶりに政策金利を引き上げる公算。ユーロは利上げ幅0.25%なら失望の売りに押されるものの、タカ派姿勢の継続なら買戻しが期待される。一方、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け大幅利上げ観測の後退で、積極的なドル買いは縮小する見通し。ただ、日米中銀による金融政策の方向性の違いから、ドル・円は下げづらい値動きが続くとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・21:15 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、前回:24.4万件)

・21:30 米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:1.5、6月:-3.3)

・21:45 ラガルドECB総裁会見

・22:00台 南ア中銀が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)

・23:00 米・6月景気先行指数(前月比予想:-0.6%、5月:-0.4%)