29日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。前日の米4-6月期国内総生産(GDP)が2四半期連続のマイナスとなり、減速懸念のドル売りに振れやすい。一方、欧州通貨買いは続かず、失速すればドルを下支えしそうだ。



前日発表された米4-6月期GDP速報値は前期比年率+0.5%の予想に反し、-0.9%と1-3月期に続きマイナスとなり、定義上のリセッションに入った。それを受け米金利の急低下でドル売りが強まり、ユーロ・ドルは1.01ドル台前半から1.02ドル付近に浮上、ドル・円は135円後半から134円前半に急落。本日アジア市場もその流れを受け継ぎ、ドル売り優勢に。ドル・円は134円前半から一時132円台と、1カ月超ぶりの安値圏に下げた。



この後の海外市場は欧米の景気減速を見極める展開となりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めを背景とした「ドル1強」が崩れ、資金は安全通貨の円に向かいやすい。ユーロにも買いが集まる可能性はあるが、本日発表の域内経済指標は強弱まちまちで、ユーロ圏の低迷が鮮明になれば欧州通貨売りがドルを支える見通し。一方、ドル・円は欧米株安で円買いが見込まれる半面、日米金利差が意識され、目先の下げは想定内とみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:30 英・6月住宅ローン承認件数(予想:6.50万件、5月:6.62万件)

・18:00 ユーロ圏・7月消費者物価指数速報値(前年比予想:+8.7%、6月:+8.6%)

・18:00 ユーロ圏・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+3.4%、1-3月期:+5.4%)

・21:00 南ア・6月貿易収支(予想:+212億ランド、5月:+283億ランド)

・21:30 米・6月個人所得(前月比予想:+0.5%、5月:+0.5%)

・21:30 米・6月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.9%、5月:+0.2%)

・21:30 米・6月コアPCE価格指数(前年比予想:+4.7%、5月:+4.7%)

・21:30 米・4-6月期雇用コスト指数(前期比予想:+1.2%、1-3月期:+1.4%)

・22:45 米・7月シカゴ購買部協会景気指数(予想:55.0、6月:56.0)

・23:00 米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:51.1、速報値:51.1)