4日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は引き締めに前向きで、ドル買い継続の見通し。ただ、ペロシ米下院議長の訪台を受けた中国の対米報復措置が警戒され、円売りは後退しそうだ。



前日発表された米経済指標でISM非製造業景況感指数や製造業新規受注は予想を上回ったが、米10年債利回りの失速でドルは失速。ユーロ・ドルは1.01ドル前半から後半に持ち直し、ドル・円は134円半ばから133円後半に値を下げた。本日アジア市場で米金利の下げ渋りによりドル売りは一服し、ユーロ・ドルは上値の重い展開に。ドル・円は133円半ばまで下げる場面もあったが、その後は133円後半に戻した。



この後の海外市場は金融政策と米中関係が注目される。複数のFRB当局者から記録的なインフレ高進を抑止するため9月以降も引き締める姿勢が示され、ドル買いに振れやすい地合いは目先も続きそうだ。半面、ペロシ氏による台湾訪問を受け、中国外務省は米国への対抗措置を講じる意向で「効果的な行動になる」と指摘。実施に踏み切った場合には米国への打撃が見込まれるため、地政学リスクから円売りは後退しよう。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告

・17:30 英・7月建設業PMI(予想:52.0、6月:52.6)

・20:00 英中銀が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)

・20:30 ベイリー英中銀総裁会見

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:26.0万件、前回:25.6万件)

・21:30 米・6月貿易収支(予想:-800億ドル、5月:-855億ドル)

・21:30 カナダ・6月貿易収支(予想:+49.0億加ドル、5月:+53.2億加ドル)

・01:00 メスター米クリーブランド連銀総裁討論会参加(経済と金融政策)