■弱含み、米雇用統計改善でユーロ売り強まる



今週のユーロ・ドルは弱含み。7月米ISM製造業景況指数の悪化を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース減速の思惑が強まり、ユーロ買い・米ドル売りが一時活発となった。その後、ペロシ下院議長の台湾訪問をめぐる米中関係の緊張の高まりで安全逃避的なユーロ売り・米ドル買いが観測されたが、8月5日発表の米7月雇用統計は市場予想を上回る強い内容だったことから、ユーロ売り・米ドル買いがさらに活発となった。取引レンジ:1.0123ドル-1.0294ドル。



■伸び悩みか、個人消費の弱さが嫌気される可能性



来週のユーロ・ドルは、伸び悩みか。直近発表のユーロ圏の経済指標は強弱まちまちだが、個人消費の弱さが嫌気されそうだ。12日の6月鉱工業生産が市場予想を下回った場合、ユーロ売りが強まる可能性がある。雇用情勢の改善によって米景気後退入りの懸念は高まっていないことから、新たなユーロ買い材料が提供されない場合、ユーロ売り・米ドル買いが大幅に縮小する可能性は低いとみられる。



予想レンジ:1.0100ドル−1.0250ドル



■強含み、米雇用統計改善でリスク回避の円買い縮小



今週のユーロ・円は強含み。ペロシ米下院議長の訪台による地政学的リスクの高まりへの警戒から、ユーロ・円は一時133円台半ば近辺まで売られた。しかしながら、米国の製造業や雇用関連指標の改善などを好感して、米ドル・円相場は円安方向に大きく振れており、リスク回避的なユーロ売り・円買いは縮小した。取引レンジ:133円40銭−137円76銭。



■伸び悩みか、6月鉱工業生産が手掛かり材料に



来週のユーロ・円は伸び悩みか。直近のユーロ圏経済指標は強弱まちまちながら小売売上高は弱く、インフレ高進で消費が抑制されている実態が鮮明になっている。来週発表の6月ユーロ圏鉱工業生産が低調な数字だった場合、景気減速を警戒したユーロ売り・円買いがやや強まる可能性がある。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・12日:6月鉱工業生産(5月:前月比+0.8%)



予想レンジ:135円50銭−138円50銭