9日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。





■株式見通し:ハイテク株が重荷となるなか、売り一巡後の底堅さを見極め

■東エレク、1Q営業利益 17.1%減 1175億円、コンセンサス下回る

■前場の注目材料:関西電力、ベンチャー投資枠20億円増額、革新的事業創出へ







■ハイテク株が重荷となるなか、売り一巡後の底堅さを見極め



9日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、底堅さを見極めることになりそうだ。8日の米国市場ではNYダウが29ドル高だった一方で、ナスダックは下落。前週発表した7月の雇用統計を受けた景気後退懸念の緩和に伴う買い戻しの動きが先行した。ただし、10日に7月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることのあり、模様眺めムードから上値は抑えられた。また、エヌビディアが下方修正を発表したことから大幅に下落しており、他の半導体株に売りが波及するなか、ナスダックは弱い動きだった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の28125円。円相場は1ドル135円00銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになろう。エヌビディアは6%を超える下落となったほか、他の半導体株や大型テック株にも売りが波及していることから、ソニーG<6758>などへ売りが波及する可能性がありそうだ。また、昨日の取引終了後に決算を発表した東エレク<8035>は、1Q営業利益が前年同期比17.1%減の1175.19億円だった。コンセンサス(1645億円程度)を下回る進捗だったことから、売りを誘う可能性が高く、日経平均の重荷になりそうである。



ただし、CPI発表を控えて利食いは出やすいところであろうが、直近の上昇については6月の急落局面でポジションを解消していたファンドによる買い戻しの動きが中心と見られ、積極的買いに傾けていた動きは限られよう。そのため、売りが先行するものの、改めてショートを仕掛けてくる動きにはならないと考えられ、売り一巡後の底堅さを見極めたいところである。日経225先物はナイトセッションで一時28310円まで買われており、6月高値にあと40円に迫っていた。上値追いは慎重ながらも28000円に接近する局面においては、押し目狙いの買い意欲は引き続き強そうだ。



また、ハイテク株の弱い値動きが見込まれるなか、リバランスの動きからTOPIX型が優勢となりやすいため、自動車株辺りには見直し買いが向かう可能性がありそうだ。その他は、決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすく、昨日の取引終了後に決算を発表したところでは、日産化<4021>、住友鉱<5713>、フルヤ金属<7826>、NISSHA<7915>、デサント<8114>、チャームケア<6062>、エスケーエレク<6677>、戸田工<4100>などが注目されよう。







■東エレク、1Q営業利益 17.1%減 1175億円、コンセンサス下回る



東エレク<8035>が発表した第1四半期業績は、売上高が前年同期比4.8%増の4736.54億円、営業利益は同17.1%減の1175.19億円だった。コンセンサス(1645億円程度)を下回る。半導体製造装置のセグメント利益率は4-6月期は28.8%で21年4-6月期の34.9%から低下。固定費が膨らんだほか、中国でのロックダウンを背景にした物流の混乱などにより売上計上が後ずれしたケースも多いようだ。





■前場の注目材料



・日経平均は上昇(28249.24、+73.37)

・NYダウは上昇(32832.54、+29.07)

・米原油先物は上昇(90.76、+1.75)

・米長期金利は低下

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を長期化





・関西電力<9503>ベンチャー投資枠20億円増額、革新的事業創出へ

・三井物<8031>三井物・三菱商の参画、経産相「条件整えば手続き」サハリン2新会社

・日立<6501>24年度めどジョブ型に転換、世界基準で人材管理

・三菱重<7011>ゴミ焼却発電のシンガポール社買収、ノウハウ蓄積

・ブリヂストン<5108>タイで油圧ホース増産、設備投資49億円

・日本紙パルプ商事<8032>英で包装フィルム強化、現地企業買収

・住友ファーマ<4506>フロンティア事業本格化、リハビリシステム今月投入

・カネカ<4118>変成シリコーンポリマー増産、ベルギーで3割拡大





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:50 7月マネーストックM3(前年比予想:+3.0%、6月:+0.3%)



<海外>

・特になし