10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。





■株式見通し:様子見ムードのなか、物色は決算を手掛かりとした日替わり的な動きが中心に

■オリンパス、1Q営業利益 47.7%増 407億円、通期上方修正

■前場の注目材料:積水ハウス、NECと顔認証システムで連携、集合住宅に活用







■様子見ムードのなか、物色は決算を手掛かりとした日替わり的な動きが中心に



10日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。9日の米国市場ではNYダウが58ドル安だった。7月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか、持ち高を調整する動きが優勢だった。また、バイデン大統領が半導体法案に署名し成立したものの、前日のエヌビディアに続きマイクロン・テクノロジーも弱い見通しを示したため、同セクターが売られ相場の重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の27820円。円相場は1ドル135円00銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになろう。昨日は東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>が指数を押し下げる格好だったが、マイクロン・テクノロジーの下方修正によって、前日の下げに対する自律反発は期待しづらくなった。東エレクは25日線、ソフトバンクGは75日線水準まで一気に調整したことから、リバウンド狙いの動きも意識されやすいなか、同水準を明確に下回ってくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きも入りやすいだろう。



また、米国ではCPIの発表を控えているほか、東京市場は祝日を前に積極的にポジションを取りに行く動きは限られると見られ、持ち高調整の動きのほかは様子見ムードとなろう。先物に振らされやすい需給状況のなか、物色は決算を手掛かりとした日替わり的な動きが中心になりやすい。また、足元で調整色が強まりつつあるなか、決算評価についても短期的な動きにとどまる可能性もあるため、基本的にはCPIが通過し、決算も一巡する来週以降に見直しの動きに向わせそうだ。



その他、足元では減速懸念から売られていたハイテク株を見直す動きを見せていたものの、東エレクの予想を下回る1Q業績のほか、エヌビディア、マイクロン・テクノロジーの慎重な見通しによって、減速懸念が再燃しており、利益確定に伴うリバランスの動きは強まりやすいところ。そのため、ややディフェンシブ系に向かいやすく、上昇基調が継続しているNT倍率についても、いったんはリバランスの動きから低下が見込まれそうだ。







■オリンパス、1Q営業利益 47.7%増 407億円、通期上方修正



オリンパス<7733>が発表した第1四半期業績は、売上高が前年同期比11.8%増の2140.60億円、営業利益は同47.7%増の407.76億円だった。あわせて通期業績予想の修正を発表しており、売上高は9680億円から1兆190億円、営業利益を2060億円から2310億円に上方修正した。コンセンサス(2065億円程度)を上回る。消化器・外科内視鏡システムの販売が伸びたほか、想定為替レートを1ドル123円から134円、1ユーロ135円から140円にそれぞれ円安方向に見直したことが利益を押し上げる。





■前場の注目材料



・1ドル=135.00-10円

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を長期化





・積水ハウス<1928>NECと顔認証システムで連携、集合住宅に活用

・伊藤忠<8001>パワーエックスに出資、蓄電池事業を強化

・豊田通商<8015>パタゴニアと協業、Tシャツ再生事業に参画

・ホンダ<7267>電動自転車のシェアサービス実証、モバイルバッテリーで走行

・ブリヂストン<5108>2輪車向け高級タイヤ増産、那須工場に17億円投資

・堀場製作所<6856>独拠点を拡張、ガス分析装置の生産力倍増





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・08:50 7月国内企業物価指数(前年比予想:+8.4%、6月:+9.2%)



<海外>

・10:30 中・7月生産者物価指数(前年比予想:+4.9%、6月:+6.1%)

・10:30 中・7月消費者物価指数(前年比予想:+2.9%、6月:+2.5%)