10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米消費者物価指数(CPI)が堅調なら大幅利上げ期待から、ドル買い優勢の展開に。ただ、ほぼ想定に沿った内容ならこれまでのドル買いは縮小し、上値の重さが意識されそうだ。



前日の取引で米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買い優勢となり、ユーロ・ドルは1.02ドル付近に失速し、ドル・円は135円20銭付近に浮上した。英国で来年の利下げや目先の計画停電の可能性が浮上し、ポンドはほぼ全面安の展開に。本日アジア市場は序盤から様子見ムードが広がるなか、中国と台湾の緊張によりリスク回避の円買いが先行。ドル・円は135円を割り込み、ユーロ・円や豪ドル・円などクロス円もそれに追随した。



この後の海外市場は米インフレ指標が焦点。7月CPIは前年比+8.7%と、前回の+9.1%から伸びが鈍化する見通し。予想を上回れば次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け大幅利上げ期待が高まり、ドルは136円を目指す展開に。逆に想定を下回ればインフレにピークアウトの見方が広がり、利上げ期待の後退でドルは売られやすい地合いが見込まれる。ただ、株式市場で好感される可能性があり、株高を手がかりに円売りが強まるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・7月消費者物価指数(前年比予想:+8.7%、6月:+9.1%)

・23:00 米・6月卸売在庫改定値(前月比予想:+1.9%、速報値:+1.9%)

・24:00 エバンス米シカゴ連銀総裁討論会参加(経済と金融政策)

・02:00 米財務省・10年債入札

・03:00 米・7月財政収支(予想:-1700.00億ドル、21年7月:-3020.50億ドル)

・03:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁討論会参加(インフレ関連)