1日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め長期化観測で、心理的節目の140円を目指す見通し。ただ、米雇用統計を見極めるムードが広がり、一段の上昇は抑制される可能性があろう。



前日の取引は米10年債利回りの上昇で終盤にドル買い優勢となり、ドル・円は139円台に浮上。一方、ユーロ圏の消費者物価指数の強い内容を受け欧州中銀(ECB)の大幅利上げ観測からユーロ・ドルは1.0070ドル台まで水準を切り上げたが、ドル買いに押され失速。本日アジア市場はFRBの引き締め長期化観測でドル高が進み、ドル・円は7月高値を上抜けた。その後も上昇基調を維持し、24年ぶり高値圏の139円60銭台まで値を上げた。



この後の海外市場はドル買い地合いが続く見通し。メスター米クリーブランド連銀総裁は前日、インフレ抑止について「長期にわたる戦い」としたほか、来年の利下げ関し否定的な姿勢を示した。ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長に続き当局者からタカ派的な見解が聞かれ、金利先高観を背景にドル買いは継続しよう。ただ、ドル・円は心理的節目の140円が視野に入ったが、明日の雇用統計を前にドル買いは縮小し上値の重い値動きとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・8月製造業PMI改定値(予想:49.7、速報値:49.7)

・17:30 英・8月製造業PMI改定値(予想:46.0、速報値:46.0)

・18:00 ユーロ圏・7月失業率(予想:6.6%、6月:6.6%)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.8万件、前回:24.3万件)

・21:30 米・4-6月期非農業部門労働生産性速報値(予想:-4.3%、1-3月期:-4.6%)

・22:45 米・8月製造業PMI改定値(予想:51.3、速報値:51.3)

・23:00 米・8月ISM製造業景況指数(予想:51.9、7月:52.8)

・23:00 米・7月建設支出(前月比予想:-0.3%、6月:-1.1%)

・04:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(ビジネススクール学生向け)