■弱含み、ドイツの景気後退リスク高まる



今週のユーロ・ドルは弱含み。ユーロ圏の8月消費者物価指数速報値の伸び拡大に欧州中央銀行(ECB)は9月理事会で0.75ポイントの追加利上げに踏み切るとの思惑が広がり、ユーロ買い・米ドル売りが一時優勢となった。しかし、米国金利の先高観は後退していないこと、ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムは、欧州向けにガスを供給している主要パイプライン「ノルドストリーム」の稼働を停止しており、週後半はリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが活発となった。取引レンジ:0.9911ドル-1.0079ドル。



■弱含みか、ECB追加利上げも景気減速を警戒



来週のユーロ・ドルは弱含みか。欧州中央銀行(ECB)は9月8日開催の理事会で0.75ポイント以上の追加利上げを決定する可能性がある。ただし、急速な金融引き締めによる景気減速が懸念されており、欧州天然ガス価格の高止まりが予想されていることから、ユーロ売り材料となる。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は9月以降も利上げ継続の方針を堅持しており、利上げサイクルの長期化を想定したユーロ売り・ドル買いは継続する可能性がある。



予想レンジ:0.9850ドル−1.0050ドル



■堅調推移、ECBによる大幅追加利上げの可能性高まる



今週のユーロ・円は堅調推移。ドイツやユーロ圏の8月消費者物価指数の伸びが予想以上に拡大し、欧州中央銀行(ECB)理事会のタカ派メンバーから、「少なくとも0.50ポイント、0.75ポイントの利上げも協議すべき」との発言が相次ぎ、日欧金利差拡大観測によるユーロ買い・円売りが強まった。ユーロ・円は一時140円台に上昇した。ただ、ロシア国営ガス会社によるノルドストリーム稼働停止継続でユーロ買い・円売りは後退した。取引レンジ:137円03銭−140円75銭。



■もみ合いか、急速な金融引き締めの影響を警戒



来週のユーロ・円はもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は9月8日開催の理事会で0.75ポイントの追加利上げを決定する可能性がある。ただし、、急速な金融引き締めによる景気減速の懸念は消えていないため、0.75ポイントの追加利上げが決定されてもリスク選好的なユーロ買い・円売りが拡大する可能性は低いとみられている。また、ロシア産天然ガスの供給が引き続き不安視され、ユーロ売りを後押ししそうだ。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・8日:欧州中央銀行理事会(追加利上げの公算%)



予想レンジ:138円00銭−141円00銭