8日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派的な見解で、ドル買いは継続。欧州通貨の弱含みもドル買いを支援。ただ、145円付近は防戦売りが強く、一段の上昇を阻止しそうだ。



前日はドル買い地合いが鮮明になり一時145円に迫ったが、米10年債利回りの低下でドル売りに転じ、143円半ばまで失速した。一方、ロシア産天然ガス供給の不安がいったん和らぎ、ユーロ・ドルは1.00ドル台に持ち直す場面もあった。ただ、本日アジア市場でドル買い基調に変わりはなく、ドル・円は下値の買戻しで一時144円半ばに浮上。欧州やオセアニアの主要通貨は対ドルで弱含み、クロス円はその影響で軟調地合いに振れた。



この後の海外市場は欧州通貨の値動きや米金融政策に注目。欧州中銀(ECB)は0.75%の大幅利上げによりユーロは買いが入りやすい半面、域内経済の減速が懸念され売りに押される可能性があろう。英国のトラス新政権による経済政策の財政圧迫リスクでポンド売りが強まれば、ドルの支援材料に。一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は今晩の講演で引き締め長期化の方針を示す見通し。ただ、ドルは145円の防戦売りが上昇を抑えるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・21:15 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.75ポイント引き上げ予想)

・21:45 ラガルドECB総裁会見

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:23.2万件)

・22:10 パウエル米FRB議長討論会参加(金融政策関連、米ケイトー研究所)

・01:00 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(経済と金融政策)

・03:20 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁あいさつ(労働市場関連会議)

・04:00 米・7月消費者信用残高(予想:+320.00億ドル、6月:+401.54億ドル)