9日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者によるタカ派的な見解で、ドル売りは後退。ただ、上昇ペースの速さからいったん調整の売りが見込まれ、底堅いながらも上値の重さが意識されそうだ。



欧州中銀(ECB)は前日の理事会で大幅利上げを決定したが、ラガルド総裁の発言が非タカ派的と受け止められ、ユーロ・ドルは1.0030ドル付近から0.9930ドル付近に下落。パウエル米FRB議長はインフレ抑止に向けたタカ派的な見解を改めて表明し、ドル・円は143円台から144円台半ばに持ち直した。ただ、米引き締め長期化を背景としたドル買いは一巡したとみられ、本日アジア市場でドル・円は弱含み、クロス円も連れ安した。



この後の海外市場は前日までのドル買いを巻き戻す動きが予想される。今週は主要中銀の大幅利上げが相次ぎ、ドル独歩高を修正する展開となりそうだ。今晩の米FRB当局者からのタカ派姿勢が見込まれるものの、20-21日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け市場は0.75%利上げを織り込みつつあり、一段のドル買いは抑制される見通し。また、ドル・円は下げづらい半面、これまでの上昇ピッチが速く調整による売りに押される可能性があろう。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 カナダ・8月失業率(予想:5.0%、7月:4.9%)

・23:00 米・7月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.8%、速報値:+0.8%)

・23:00 エバンス米シカゴ連銀総裁討論会参加(シカゴ連銀主催)

・01:00 ウォラー米FRB理事討論会参加(経済見通し)

・01:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁オンライン討論会参加(経済見通し)