12日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前週の政府・日銀による円安けん制で、円は売りづらい地合いとなる見通し。ただ、明日発表の8月米消費者物価指数(CPI)は高止まりとみられ、大幅利上げ観測でドル売りは後退しそうだ。



前週末の取引は主要中銀による政策に思惑が交錯し、大きな変動がみられた。ユーロ・ドルは1.0110ドル台まで上昇後、1.0030ドル台に失速。ドル・円は141円半ばから142円80銭台に水準を切り上げる場面もあった。週明けアジア市場は欧州中央銀行(ECB)の引き締めスタンスを材料視したユーロ買いが先行し、ユーロ・ドルは高値圏で推移。ドル・円は一時142円30銭台に沈んだが、値ごろ感によるドル買いで143円台に浮上した。



この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、動意の薄い展開が予想される。明日発表の8月米CPIは前年比+8.1%程度と2カ月連続で伸びが鈍化する見通し。ただ、8%台が続くほかコア指数は上昇し、インフレ高進が意識されやすい内容が見込まれる。市場では20-21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げが織り込まれ、ドル売りは後退しよう。政府・日銀の円安けん制効果で円売りは縮小するが、ドル・円は下げづらい値動きとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・24:30 米財務省・3年債入札

・02:00 米財務省・10年債入札