16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。





■株式見通し:インデックスに振らされにくい銘柄などへは短期的ながらも個人主体の値幅取り狙い

■アスクル、1Q営業利益 9.6%減 29.56億円

■前場の注目材料:日立物流、全営業車をEV・FCVに、30年度めど1000台転換





■インデックスに振らされにくい銘柄などへは短期的ながらも個人主体の値幅取り狙い



16日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。15日の米国市場はNYダウが173ドル安だった。小売売上高が予想を上回ったほか、先週分新規失業保険申請件数の減少を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げを織り込む長期金利の上昇を警戒した売りが先行した。売り一巡後は押し目買いの動きも見られたものの、長期金利の上昇でハイテクが売られたほか、利上げ加速による景気後退懸念を受けた売りも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円安の27480円。円相場は1ドル143円30銭台で推移している。



シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。直近ではボリンジャーバンドの-1σ水準での底堅さが見られていたものの、この水準を下回ってくることから、75日線が位置する27515円辺りが次第に意識されてくる可能性はありそうだ。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、ポジション調整の動きが中心になりやすいほか、直近でリバウンド基調を見せていた中小型株についても、いったん利益を確定させる動きに向いそうである。3連休に入ることも換金の動きに向わせやすいと考えられる。



もっとも、一昨日の急落によってポジションが大きく買いに傾いているとは考えづらく、75日線に接近する局面においては、FOMC通過後のアク抜けを想定した押し目買いの動きも若干ながら入りそうである。また、インデックスに振らされにくい銘柄などへは短期的ながらも個人主体の値幅取り狙いの資金は向かいやすいだろう。個別に材料の出ている銘柄のほか、引き続き水際対策の緩和に伴うインバウンド関連のほか、昨日から開催された東京ゲームショウを手がかりとした物色。さらに冬の節電要請報道を受けて、再生エネルギー関連の一角などには循環的に資金は向かいそうである。



ただし、材料株についても連休前に換金売りが強まる可能性があるため、資金回転の速さには注意する必要はあるだろう。また、市場全体としてはこう着感が強まると見られるものの、グローベックスの米株先物は弱含みで推移しており、下へのバイアスが強まる局面には、売り一巡後の短期的なリバウンド狙いになりそうだ。







■アスクル、1Q営業利益 9.6%減 29.56億円



アスクル<2678>は2023年5月期1Q業績を発表。売上高が前年同期比7.5%増の1100.87億円、営業利益は同9.6%減の29.56億円だった。コンセンサス(36億円程度)には届かず。取扱い商品数の拡大に加え、重要施策である「ASKUL東京DC」の物流設備や新アスクルWEBサイトの構築等、成長に繋がる積極的な設備投資を進めている。連結業績は、売上高が前期比6.3%増の4555億円、営業利益は同1.3%増の145億円を据え置いている。





■前場の注目材料



・日経平均は上昇(27875.91、+57.29)

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を継続





・日立物流<9086>全営業車をEV・FCVに、30年度めど1000台転換

・日本化薬<4272>半導体向けエポキシ樹脂増産、山口・厚狭新工場に65億円投資

・IHI<7013>シンガポール機関とSAF共同研究、原料合成技術

・東芝<6502>量子計算を高速化、可変結合器の新構造考案

・ソニーG<6758>半導体事業でフルリモート勤務、来月から試験導入

・双日<2768>中国企業と提携、日・中・アジアで「植物肉」拡販

・伊藤忠<8001>アマゾンで中古スマホ買い取りサービス、代金はアマゾンギフト券

・三井物産<8031>ブラジル社に出資、動物医薬品をアジア展開

・八千代工業<7298>印にサンルーフ新工場、現地生産で供給力向上、販路を拡大

・旭化成<3407>26年めどバイオガス精製システム事業化

・東レ<3402>チェコで車載用吸音材量産、騒音規制・EV普及に対応





☆前場のイベントスケジュール



<国内>

・特になし



<海外>

・11:00 中・8月鉱工業生産(前年比予想:+3.8%、7月:+3.8%)

・11:00 中・8月小売売上高(前年比予想:+3.2%、7月:+2.7%)