16日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測で、金利高ならドル買い基調に振れやすい。ただ、政府・日銀による円安けん制を見極め、極端な円安は回避されそうだ。



前日発表された米経済指標は小売売上高が予想を上回った半面、フィラデルフィア連銀製造業景気指数は低調な内容となり、景気の先行きに対する思惑が交錯。ドルは方向感が乏しく、ユーロ・ドルとドル・円はそれぞれもみ合いに。本日アジア市場もおおむねその地合いが続く。本日アジア市場で鈴木財務相は足元の為替について「必要な対応」に言及し、円買いが強まる場面もあった。ただ、ドル・円はその後143円前半に持ち直した。



この後の海外市場は来週の日米中銀による政策決定が意識される。今週発表された米インフレ指標で物価の高止まりが鮮明になり、連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで0.75%の利上げの公算。対照的に日銀は異次元緩和を維持するとの観測により、ドル買い・円売りが見込まれる。一方、政府・日銀は足元で円安けん制を強め、円買い介入への関心が高まっている。ドル・円は現時点で145円が防衛ラインとみられ、目先は上値が重くなるだろう。



【今日の欧米市場の予定】

・18:00 ユーロ圏・8月消費者物価指数改定値(前年比予想:+9.1%、速報値:+9.1%)

・23:00 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:60.0、8月:58.2)

・05:00 米・7月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(6月:+1218億ドル)