■軟調推移、欧米金利差拡大観測でユーロ売り強まる



今週のユーロ・ドルは軟調推移。一時0.9668ドルまで下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)予測で金利見通しが引き上げられたこと、ロシアが予備役の部分的動員を表明し、ウクライナ侵攻を続ける方針を示したことなどにより、リスク回避のユーロ売り・ドル買いが強まった。英国の大型減税による財政悪化を警戒してポンド相場が急落したことも意識されたようだ。取引レンジ:0.9668ドル-1.0051ドル。



■弱含みか、ユーロ圏経済の先行き不安強まる



来週のユーロ・ドルは弱含みか。ユーロ圏経済の先行きが不安視されていること、米連邦準備制度理事会(FRB)は金融引き締め長期化の方針を示していることから、ドル高基調は継続するとみられる。8月米PCEコア価格指数が市場予想と一致するか、上回った場合、ユーロ売り・米ドル買いが再び強まる可能性がある。



予想レンジ:0.9500ドル−0.9800ドル



■下落、日本の円買い介入を受けてユーロ売り・円買いが強まる



今週のユーロ・円は一時138円67銭まで下落した。日本銀行は大規模金融緩和策を維持することを決定し、日欧金利差拡大によるユーロ買い・円売りが観測された。しかしながら、日本政府・日銀が米ドル売り・円買い介入に踏み切ったことから、ユーロ・円でも円買いが急速に進んだ。ロシアが予備役の部分的動員を表明し、ウクライナ侵攻を続ける方針を示したことも懸念され、リスク回避のユーロ売り・円買いが活発となった。取引レンジ:138円67銭−144円04銭。



■もみ合いか、景気減速懸念は一段と高まる



来週のユーロ・円はもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)当局者からはタカ派的な見解が示されるなか、30日発表の域内消費者物価指数が市場予想と一致した場合、ユーロ買い要因になりやすい。日本銀行は現行の金融緩和策を維持することも意識されそうだ。ただ、ユーロ圏の景気減速への懸念は一段と高まっており、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りが急拡大する可能性は低いとみられる。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・30日:8月失業率(7月:6.6%)

・30日:9月消費者物価コア指数(8月:前年比+4.3%)



予想レンジ:137円00銭−140円00銭