27日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。日米金利差を意識したドル高・円安の見通し。ただ、米経済指標で減速が懸念されればドル買いは縮小しよう。また、政府・日銀による為替介入が警戒され、過度な円安は抑制されそうだ。



前日の取引で英中銀による緊急利上げ見送りを受け、ポンド・ドルの失速でドル・円は底堅い値動きに。また、ユーロ・ドルの軟調地合いもドル・円を支援した。ドル・円は一時144円70銭台に浮上し、その後も底堅い値動きとなった。本日アジア市場でやや円買いに振れた後、米株式先物の上昇で今晩の米国株の反発を期待した円売りが観測された。ドル・円は144円台の前半から144円半ばに戻し、引き続き下げづらい値動きとなった。



この後の海外市場は日米中銀による政策の違いから、ドル高・円安の流れに変わりはないだろう。欧州通貨への下押し圧力で、ドル選好地合いも続く。ただ、今晩発表の米経済指標は消費者信頼感が改善するものの、耐久財受注や住宅関連は弱いと予想され、根強い減速懸念がドル買いを弱める可能性があろう。また、政府・日銀は前週に145円台後半で円買い介入に踏み切り、ドル・円は同水準付近で警戒感により一段の円売りには慎重になるとみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・8月マネーサプライM3(前年比予想:+5.4%、7月:+5.5%)

・19:15 エバンス米シカゴ連銀総裁討論会参加(経済見通しと金融政策、ロンドン)

・20:30 パウエル米FRB議長討論会参加(デジタル通貨関連、仏中銀主催)

・21:30 米・8月耐久財受注速報値(前月比予想:-0.3%、7月:-0.1%)

・22:00 米・7月FHFA住宅価格指数(前月比予想:0.0%、6月:+0.1%)

・22:00 米・7月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+17.35%、6月:+18.65%)

・22:55 ブラード米セントルイス連銀総裁討論会参加(経済見通し、ロンドン)

・23:00 米・9月消費者信頼感指数(予想:104.5、8月:103.2)

・23:00 米・8月新築住宅販売件数(予想:50.0万戸、7月:51.1万戸)

・23:00 米・9月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-11、8月:-8)

・02:00 米財務省・5年債入札

・02:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁イベント参加(米WSJ紙主催)